こんにちは。
ホームセンターのカインズが、珪藻土製品でできたバスマットなどの自主回収を発表しました。
基準値を超えるアスベストが含まれている恐れがあるとのことで、2018年5月26日から12月12日に販売されたものが対象です。
アスベストといったら、粉塵が肺に入って健康被害を及ぼすなどで大きく知られ、社会問題になりました。
アスベストが問題になった時は、肺がんなどが実際の被害として出たようです。
そこで、珪藻土マットを「紙やすり」でやすって手入れしていた方もいるかと思いますが、やすりで削ると粉が出るけど大丈夫なのでしょうか?
今回は、「珪藻土マットをヤスリで削っても良いか」をまとめます!
・珪藻土製品は紙やすりで削ってもいい?
・珪藻土製品の扱いはどうすれば?
ご自分の持っている他社の珪藻土製品がご心配な方は、こちらをご参考ください!
【珪藻土マット】問い合わせ結果!イオン・ダイソー・ドンキ・キャンドゥ・コーナン・3COINSはアスベスト大丈夫?
実際の問い合わせ結果をまとめています!
やすりで珪藻土マットを削って大丈夫?
アスベストは(石綿)とも呼ばれ、主に粉塵として肺に入ることで健康被害を及ぼします。
ということは、紙やすりで削ったらやばいのでしょうか??
そこで、やすりでやすって粉を出しても大丈夫か確認してみました。
過去の珪藻土製品の例から
実はつい先日、2020年11月27日、大阪府貝塚市のふるさと納税で珪藻土マットが返礼品で配られましたが、この中に基準値を超えるアスベストが含まれているとして回収された例があります。
珪藻土マットは一般的に紙やすりで手入れすることが推奨されていました。
しかし、この件で厚生労働省はこのように発表しています。
バスマットやコースターを通常の使い方で使用している限りは石綿(アスベスト)が飛散するおそれはなく、健康上の問題を生じさせるおそれはありませんが、削ったり割ったりした場合には飛散するおそれがありますので、削ったり割ったりしないようにお願いします。
もしすでに破損しているなどでご心配な場合は、ビニール等に入れ、テープ等でしっかりと封をして、回収まで保管してください。
メーカー等が回収しますので、ごみ等で廃棄したり、メーカー指定の方法以外で返送したりしないようお願いします。
引用:石綿(アスベスト)含有品の流通とメーカー等による回収について|厚生労働省
これを見ると、普通の使い方をしているかぎりアスベストを心配する必要はないですが、削ったり割ったりすると飛散する恐れがあると書いています。
つまり今回回収されることになった製品を紙やすりで削って手入れをするのはNGです。
紙やすりで削っていた方は、その紙やすりを使うのはやめましょう。
他メーカーの回収されていない、安全が確認された製品については、アスベストが基準を超えて含まれていないものであれば、紙やすりで削っても問題ないでしょう。
日本のメーカーのものであれば、試験や検査をクリアしたものが多く、そういった製品はやすっても大丈夫だと思われます。※メーカーに確認することをお勧めします
・アスベストの危険性がある製品は削ったらダメ!
・アスベストが基準以下の安全製品であれば削っても大丈夫
・アスベストが基準以上の疑いのある製品は割ったりしてもだめ!
ちなみに、カインズ以外の製品のアスベスト情報もまとめています!
ご自分の持っている珪藻土製品がご心配な方は、こちらをご参考ください!
【珪藻土マット】問い合わせ結果!イオン・ダイソー・ドンキ・キャンドゥ・コーナン・3COINSはアスベスト大丈夫?
ニトリの製品を使っている方、こちらもどうぞ!
ニトリの珪藻土製品にアスベストの危険性!中国製なの?原産国や扱い方などまとめ!
アスベストの疑いのある製品を持っている方の対応のしかた
○使用をやめましょう。
○削ったり割ったりすることもやめましょう。
○使用をやめたからといって、ゴミ箱に捨てるのはやめましょう。メーカーが回収します。
○心配な方はビニール袋などに入れて保存しておきましょう。
○削った紙やすりや珪藻土製品は、ビニール袋に入れてきちんと封をしておきましょう。
回収になっていないけど他の珪藻土製品は大丈夫?
【珪藻土マット】問い合わせ結果!イオン・ダイソー・ドンキ・キャンドゥ・コーナン・3COINSはアスベスト大丈夫?
↑こちらの記事に載っていない、他メーカーの珪藻土製品を持っている方もいらっしゃるでしょう。
心配な方は、持っている商品の原産国を調べてみてください。
日本産であれば比較的安心であるとされています。
※メーカーに確認することをお勧めします
こちらのページを読んだところ、中国産など外国産はアスベスト混入の可能性があるとのこと。
ケイカル板 | トマト工業株式会社:笑顔をつくる工場にしよう
以下に一部抜粋します。
アスベストについて
上記資料のように第三者機関においてアスベストについてはトマト工業でも独自に調査を継続しています。
アスベストは過去日本でも問題になった建材の補強繊維です。
長期発がん性などの問題から現在日本国内においては基本的に流通していません。
◎自社調査における見解◎
日本製、国産のケイカル板についての見解
日本製のケイカル板についてはアスベストが混入されていないことが現状継続して確認されています。
海外製、主に中国製のケイカル板についての見解
自社調査の中で中国製建材については高い危険性があるという見解を持っております。
現在流通しているケイカル板(商品名珪藻土バスマット)などが該当の製品となります。
中国製のケイカル板の加工依頼を受けるケースがあります。
「中国製のケイカル板についてはセメントの混入やアスベストの混入の可能性を否定出来ない」
という観点からトマト工業では2次加工を一切お断りさせていただいております。アスベストについては発がん性の問題、作業環境上の問題があります。
含有セメントについてはカドミウム、鉛、六価クロムなどの重金属系の組成について危険性があります。また建材内に一定数セメント系素材、石材、鉄粉、スラグ、残留粉、不明金属、汚物、スチロールなどが混入していた経緯があります。
こういった製品を加工するということはたとえ安価であっても従業員の健康被害の問題や、お客様へ間接的であっても何かしらの被害の可能性があることが懸念されます。
たとえ利益が上がったとしてもこれらの流通を促進させることは道義上好ましくないと考えております。
そのため持ち込みについても海外製(主に中国製)については加工をお断りさせていただいております。
あらかじめご了承ください。
これを読んだ上で、もしご心配な方は使用を一旦止めるのも良いでしょう。
※中国産や海外産は危険レベルなアスベストが含まれていると言っているわけではありません
ご心配な方は、メーカーの方にお問い合わせするのをお勧めします。
まとめ
とにかく、今回でた回収製品を持っている方については、上記の「回収される製品を持っている方の対応仕方」を読み、しっかりとメーカーの対応や情報を随時確認して行動しましょう。
・アスベストが基準以上含まれる製品は割ったり削ったりしない!
・メーカーのお知らせなどにしたがって行動しよう!
・心配な場合はメーカーに問い合わせましょう。
・イオン
・ダイソー
・ドンキ
・キャンドゥ
・コーナン
・3COINS
の製品をお使いの方はこちらでご確認ください!