「はやぶさ2」のプロジェクトってどんなの?はやぶさ2のミッション詳細や「はやぶさ」との違いを解説!

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こんにちは。

日本時間で6日午前7時半すぎ、「はやぶさ2」が分離したカプセルが回収された、とのニュースが出ました。

先代の「はやぶさ」もニュースになりましたが、今回の「はやぶさ2」とは一体どんなミッションを持ったプロジェクトだったのでしょうか?はやぶさ2のミッション内容や目的地、先代との違いなどをまとめてみました。

「はやぶさ2」のプロジェクトってどんなの?

はやぶさ2は一体どんなプロジェクトだったのでしょうか?簡単に解説します。

はやぶさ2の目的地「リュウグウ」って何?

「はやぶさ2」は無人小惑星探査機で、目的地は「リュウグウ」と呼ばれるC型小惑星です。C型小惑星というのは、炭素系の物質を主成分とした小惑星で、水や有機物(炭素からなる主に生物起源の物質)が多く含まれているとされています。

S型小惑星               C型小惑星

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出典:JAXA公式サイト https://www.hayabusa2.jaxa.jp/mission/

「リュウグウ」は、地球に接近する軌道を持つ小惑星で、7.6時間で自転する、直径900mほどの小惑星です。900mと言ったら、歩いて一周できそうな小さな星ですね。

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出典:JAXA公式サイト https://www.hayabusa2.jaxa.jp/mission/

C形の小惑星は、太陽から遠いところにあるのが一般的ですが、リュウグウは例外的に太陽から近いところにあると言います。

リュウグウには太陽系が生まれた頃の水や有機物が残っていると考えられていて、リュウグウのサンプルは地球の水や有機物の起源の手がかりとなりえます。

はやぶさ2のミッション

「はやぶさ2」は、「はやぶさ」の後継機として小惑星のサンプルを採取して地球に届けるのがミッションです。

C型小惑星の「リュウグウ」の表面物質を持ち帰り、地球の水や生命の元となる有機物はどこからきたのか、といったことを解明するのを目的として、2014年12月3日に打ち上げられました。打ち上げから6年たち、リュウグウのサンプルを持って地球に遥々帰ってきたのです。

また、微惑星や小惑星の起源などを解明する目的もあります。つまり、はやぶさ2は私たちの星がある太陽系や、生命の起源を調べる重要なミッションを背負って6年間宇宙を孤独に飛んでいたのです。

その総飛行距離約53億キロにも及びます。

また、カプセルを地球に放出したはやぶさ2は、他の小惑星の探査に向かいます。

 

「はやぶさ」との違いは?

それでは、今回のはやぶさ2は、先代のはやぶさとは一体何が違うのでしょうか?解説していきます。

「はやぶさ」について

「はやぶさ」は、世界で初めて小惑星のサンプルを持ち帰った無人小惑星探査機です。

小惑星探査技術の確立、また新しいイオンエンジンシステムの実証などを目的として2003年に打ち上げられ、小惑星「イトカワ」のサンプルカプセルを持って地球に帰ってきました。

「イトカワ」は日本人の名前で、発見した方の名前からきているそうです。

はやぶさは数々のトラブルに巻き込まれ、何度か窮地に陥りましたが、なんとか地球に帰ってきた感動のドラマがありました。そのエピソードは映画にもなっており、「はやぶさ/HAYABUSA」、「はやぶさ 遥かなる帰還」、「おかえり、はやぶさ」、「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」という4つの映画が公開されています。

その中では感動的なシーンがあります。

はやぶさは地球に帰還する途中、トラブルで地球との通信が切れてしまいます。そこで、運よく通信がつながった一瞬でJAXAのスタッフがコマンドをなんとか送り、姿勢を取り戻します。

カプセルを放出してから、自機は地球の大気圏で燃え尽きる予定だった「はやぶさ」になんとか地球の姿を見せてあげたいと思ったスタッフが、「地球の写真を送って」といったコマンドを送ります。通信が定まらないはやぶさが奇跡的に取った写真がこれでした。数枚取った中で地球が唯一写っていた写真です。

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出典:JAXA公式サイト https://spaceinfo.jaxa.jp/hayabusa/photo/hayabusareturn01.html

画像の下の方が荒く途切れたようになっているのは、通信が切れてしまったためです。

この地球ははやぶさが燃え尽きる直前、奇跡的にみた最後の地球の姿なのでした。

はやぶさの映画は本当に感動で、是非おすすめします。また、はやぶさ2も映画化されるそうです。

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何が違うのか?

はやぶさとはやぶさ2は何が違うのでしょうか?

まず、「はやぶさ」と「はやぶさ2」は目的とするものが違います。

はやぶさの目的地はS型小惑星「イトカワ」。S型とは、ケイ素系の物質が主成分となった小惑星です。はやぶさ2はC型のリュウグウが目的でした。

また、はやぶさは最後にサンプルの入ったカプセルを地球に放出した後に大気圏で燃え尽きるのに対し、はやぶさ2は他の小惑星の調査に向かいます。

はやぶさ2は、先代のはやぶさで起こったトラブルを踏襲し、さらなる技術の向上を目的としている部分も異なる部分と言えます。

つまり、「はやぶさ」を踏まえてより高度な技術と目的を持ったのがはやぶさ2と言えるでしょう。

 

まとめ

はやぶさは世界で初めてのプロジェクトを遂行した偉業です。興味のある方はJAXAのホームページでより詳しく学んでみてはいかがでしょうか!

読んでくださってありがとうございました!

www.hayabusa2.jaxa.jp

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